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プラモデルを作る硬派なブログだよ!

6月某日2

6月某日

結局帰って来てすぐに寝て1時過ぎに目覚めて、また眠れたのは明るくなってからだった。今の職場は2次会に行くような人はいないらしく、帰ってきたのは割と早かった。

たくさん飲んだ日は大抵こうで、すぐに寝てすぐ起きる。

眠るまではスマホで読める広告のあらゆる漫画を読んでいた。ホラーみたいなのもファンタジーみたいなのも大体読み進めてから成人向けだとわかる。

朝方からの3時間程度の浅い眠りで一年分の悪夢を見た気がする。一部しか覚えていない。ひどい気分だった。

 

午前中に業者の人がエアコンを取り付けに来た。人の良さそうなおじさんだったけどおならをしたから聞いていないふりをしなければいけなかった。部屋の床に雑に置いてあったプラモデルを見つけて、少し嬉しそうに「蹴飛ばすといけないから」と言ってどかしてくれた。ここ数年で一番でかい買い物だったエアコンは問題なく取り付けられた。

待っている間にゲームをしたら見事に負けて捕虜を取られてしまった。

 

6月某日

街のお気に入りのビルをうろうろしていた。眼科に入れなかったから。この古いビルの地下には美味しそうな飲食店がびっしり入っていて、食事どきでなくてもいつでも賑わっている。上の階にはプラモのお店も、アニメショップなんかもある。眼科とマツキヨも。私は人生で一度もアニメイトに入ったことがない。まんだらけペーパームーンならある。

駅のほうに戻って本屋があるかスマホで探したら輸入本のある本屋があった。その前のバス停に停まっている変わった色遣いのバスと、古くさい周りの景色でなんとなく昔行った海外の街を思い出した。結局本屋で永山紀夫の記録と文章作成に関する文庫本を買った。基本的に言葉が足りないから数学の証明の問題が苦手だった。帰ろうとしたら雰囲気の良さそうな喫茶店の入り口があった。入るか入らないか、帰るかまだ街に残るか、またうろうろしてからビルの方へ戻って5階建ての本屋で新書を買って喫茶店に入った。40歳くらい年上の女性にレモネードを頼んだら随分長いこと待たされてしまい、やっと30歳くらい年上の女性が持って来てくれたと思ったらレモンが乗っていなかったせいか、また持って行かれてしまった。

 

6月某日

起きたら20歳のボス(オランダ人)と知らない人が捕虜を取り返してくれていた。知らない人はドイツ人の新しいメンバーらしかった。

ボスにもPMでお礼を言っておいたけどボスは返事のいらないメールには返事をしない、けど一応慕ってくれてるらしかった。

明るいうちから絵を描く気分になれないけど暗くなってからでは描きにくいので絵を描くことににした。

 

6月某日

初めての飲み会に行った。

同じ部署の人との飲み会は初めて。東京の微妙に違う部署の人とはよく飲んでいた。

飲み会の後はいつも碌に面白いことが言えなかったことを反省してしまうので人数が多ければ多い程思い出したくなくなる。同じ方面の上司が先に帰ってしまったので嫌われてるのかなと思ったけど実際は好かれても嫌われてもいないと思う。向かう前に駅の本屋で合流した部長と歩きながら好きな本の話をした。明治や昭和の話は好きだけど日本史がひどく不得手だったことはまだ言えていない。お好み焼きに土手煮の蒟蒻のようなものが入っていた。

 

6月某日

朝起きたら左眼の黒目の外側だけ充血していた。この充血の仕方は1、2週間前にもあった。そろそろ眼科に行った方が良いかもしれない。土曜の午後にやっているところが一つだけあった。日曜もやっているらしいので明日でも良い気がしてきた。適当にハムとパンとお菓子を昼ごはんにした。平日いつも休日に何をしたいかずっと考えているのに、筆も取れずに何をしたら良いのかわからなかったので結局街に出て眼科に行くことにした。

バスと電車の乗り継ぎがあまりうまくいかず受付に8分遅れて受診できなかった。

 

6月某日

センセイの鞄という小説を読んだ。たった一行で緩急をつけてくるなぁと思った。

 

6月某日

ご飯自分で作ったりするの、と年上のレディたちに訊かれたのでキャベツ煮ています、とだけ言っておいた。草食なのと訊かれたから鶏肉も、と付け足した。主に鶏胸肉、とまでいうと貧乏臭くなって盛り下げるかなと思って言わなかったけど今度は毎日鶏もも肉を食べてると思われたらどうしようと気が気じゃなくなってしまった。

 

6月某日

クロッキーでもしようと思って隣駅の動物園に行った。小さめのクロッキー帳を持っていくつもりだったのに使えるものが大きいものしかなかった。缶にパステルを入れて日焼け止めを塗って出かけて園内に入ってすぐの水浴びしているゾウを描こうとしたものの、でかいクロッキー帳に描くのが恥ずかしくなったのでとりあえず写真撮りながら動物を見て人並みに楽しんで帰ることにした。

隣の檻のオオヤマネコにシャーシャー言っているマヌルネコなどを見ながら夜行性動物の建物に入って最初のスペースにマーモセットというのがいた。リスみたいな大きさの猿である。そう、猿。猿の顔なのにその顔の大きさはPCのマウスよりは小さくてガレージキットの女の子の顔よりは大きい。顔の横からは横方向に白色の長い毛が生えていて、なんというかすごくおめでたい感じがする。昔歌舞伎座で買ったガチャの獅子王っぽいかもしれない。人は思ってもないものが思ってもない縮尺で現れた時すごく嬉しくなるのかもしれない。前にいた子どもたちとその保護者がかわいいかわいいと言いながら去った後も長いことその縮小された猿を見つめていた。かわいかった。ところでパンダはあまり動かないものだと思っていたけど和歌山のパンダはゴロンゴロンとよく動くらしい。